2026.09.02
「髪が細いから、パーマはかかりにくいですね」
そう言われたことのある方は、多いと思います。
ただ実際には、かかりやすい場合と、かかりにくい場合があります。細さだけで決まるものではありません。
どうしてそうなるのか、順番に書いていきます。
サロンで髪を見るとき、硬さ・太さ・くせは、それぞれ別のものとして見ています。
この3つは、いっしょに語られがちです。「軟毛」「猫っ毛」という言葉は、たいていこの3つが混ざったまま使われています。
ただ、細くてもしっかり硬さのある髪もありますし、太いのにやわらかい髪もあります。くせのあるなしも、また別の話です。
髪の太さもかたさも、髪の大部分を占めるコルテックスという部分の量で決まります。量が多ければ太く、少なければ細い。そして太い髪は曲がりにくいので、かたく感じられることが多い。
ただ、これはあくまで「多くの場合」の話です。必ず一致するわけではありません。
だから、ひとことでまとめてしまうと、必要な対応を取り違えることがあります。
ここが、あまり知られていないところだと思います。
パーマは、ロッドに髪を巻いてかけていきます。このとき、ロッド1本に、どれくらいの範囲の髪を巻くかを決めています。
そして髪が細いと、同じ範囲を取っても、束の厚みが薄くなります。
ここから、3つのことが起きます。
最後のひとつは、実際の強さではなく見え方の話です。ここも合わさるので、細い髪は「思ったより強くなった」と感じられやすくなります。
「かかりにくいはず」と思って強めに設定すると、想像より強く出てしまう。細い髪でそういうことが起きるのは、この3つが重なるからです。
細い髪・やわらかい髪の方に対して、実際に変えているのはこの2つです。
逆に言うと、この2つを調整すれば、細い髪でもきれいにかけられるということでもあります。
もうひとつ、分けて考えたいことがあります。
細い髪の場合、カール自体は出ているのに、支える力が足りずに崩れてしまうということがあります。
この状態は、かかっていないのではなく保てていない状態です。かけ直しても同じことが起きます。
見分け方はかんたんです。濡らしたときにカールが戻ってくるなら、パーマは残っています。その場合は、出し方と固め方を変えるだけで解決することがあります。
くわしくはパーマが2〜3週間で取れたと感じたらに書いています。
細い髪の方から多いのが、ボリュームが出ないというお悩みです。
ここでいちばん効くのは、実は朝ではなく前の晩です。
根元に指を入れて動かしながら、下から風を当てて乾かします。上から押さえつけるように乾かすと、そのまま形が決まってしまいます。
動画の 9:30 から再生されます。デジタルパーマの外ハネボブです。
そのうえで、朝はフォームで固めます。細い髪は形を保つ力が弱いので、固めるものを足したほうが持ちます。
フォーム・バーム・オイルの使い分けは、フォーム・バーム・オイルの選び方に書いています。
コールドパーマ、デジタルパーマ、エアウェーブ。細い髪にはどれがいいのか、と聞かれることがあります。
どのパーマでも大丈夫です。種類で決まるものではありません。
ただし、どれを選ぶにしても見極めが大切になります。その髪に合わせて巻く範囲と薬剤を設定できるかどうかで決まるので、そこは種類の話ではないということです。
くせもある方は、くせ毛にパーマはかけられるもどうぞ。くせの流れに合わせて巻くという考え方を書いています。
縮毛矯正をしたことがある方は、縮毛矯正した髪に、パーマはかけられるかを。決め手は期間ではなく弾力という話です。
朝の出し方は、ゆるんできたパーマを、朝いちばんで出しやすくする方法にまとめています。