パーマのこと

デジタルパーマが朝出ない
どんな仕上がりで、かけてもらいましたか

2026.08.21

サロンでは可愛かったのに、朝は同じようにならない。

「デジタルパーマ 乾かし方」で検索すると、いろいろな情報が出てきます。

「勢いよく乾かす」と書かれているものもあれば、「手ぐしでまとめながら弱風で」と書かれているものもあります。どちらも間違いではありません。

デジタルパーマといっても、狙う仕上がりによってやり方が変わってくるからです。

同じ「デジタルパーマ」でも、狙う仕上がりが違う

デジタルパーマは熱を使ってかけるパーマで、その使い方によって仕上がりの質感が変わってきます。

ここでは仕上がりの見え方で、3つに分けてみます。

仕上がり見え方朝の基本
ウェット
仕上げ
濡れ感と束感を残した質感 乾かしきらない。濡れた状態でスタイリング剤をつけて仕上げる
乾かして
ラフに
柔らかく自然な動き。
カジュアルな質感
乾かしてから仕上げる。根元にふんわりと空気を入れながら
しっかりまとめた
コテ巻き風
くっきり。
コテで巻いたような形
手で毛束をまとめながら、弱めの風で完全に乾かす

朝のやり方が、それぞれ違います。「デジタルパーマだからこう」と一つに決めにくいところです。

調べていると様々な情報が出てきますが、それは仕上がりのイメージが変わってくると、スタイリングの方法も変わってくるからです。

自分のパーマには、どの方法が合うのかを確かめてみましょう

難しく考えなくて大丈夫です。思い出してみてほしいのは、この2つです。

この2つはセットになっています。仕上がりのイメージが決まると、それに合う乾かし方も決まってきます。ですので、すすめられた方法を思い出せれば、自分がどのタイプかが見えてきます。

乾かしてラフに仕上げる場合

ここからは、柔らかくラフな動きを出すタイプを前提に書いていきます。

濡らすのは、全体の2〜3割

寝ぐせが取れる程度で足ります。びしょびしょにする必要はありません。

なぜそれで足りるのか。寝ぐせが何なのかを知ると、腑に落ちるかもしれません。

寝ぐせのしくみ。髪は濡れているあいだ、形を保っている結合(水素結合)が切れていて、自由に形を変えられる状態です。乾いた時点でその形に決まります。つまり寝ぐせとは、乾かし残しや汗で濡れていた部分が、枕に押しつけられて動いたまま乾いてしまったものです。しかも根元から形が変わっています

ですので、寝ぐせが強いところは根元から濡らして、それ以外の部分はパーマがかかっているところを軽く濡らせばOKです。

根元にふんわり空気を送るように、ラフに乾かす

細かいことは考えずに、根元からラフに乾かせば大丈夫です。

熱を使ってかけているので、乾いていってもカールがだれにくくなっています。ある程度ラフに乾かしても大丈夫です。むしろ根元からふんわり空気を入れたほうが、ふんわり感が出やすくなります。

濡らしすぎると、こうなります

ただしこれは「失敗」ではありません。濡れ感のある束っぽい質感が狙いなら、これで正解です。ふんわりさせたいのに濡らしすぎている、というときだけ気にしてもらえれば大丈夫です。

コテ巻き風の場合は、やり方が変わります

しっかりまとめたコテ巻き風は、同じようにやるとうまくいかないことがあります。

こちらは形を作りながら乾かしていきます。

「乾かすだけでコテ巻き風になる」とよく言われますが、もう少し正確にいうと「形を保ったまま乾かせば」ということです。散らして乾かすと、せっかくのカールがほどけてしまいます。

スタイリング剤も水分の少ないもの(ワックスやバームなど)が合いやすくなります。

どのタイプでも共通すること

温かい風で形を作ったら、弱い冷風で形をキープさせる

これはあまり書かれていないですが、効果があります。

温まっている髪は、濡れているときと同じで、形を保つ結合が不安定な状態です。そのまま触ったり動かしたりすると、形が変わってしまいます。

やり方は簡単です。温かい風で形が決まったら、その形をキープするように、弱い冷風を当てる。それだけで形が保ちやすくなります。

強い風だと、せっかく作った形が散ってしまいます。弱く、そっとで大丈夫です。

乾かし残しをつくらない

乾いていない部分があると、乾ききるまでのあいだに髪が動いて形が変わります。表面や毛先だけ乾かして、根元や内側が乾かし残しになるのがよくあるパターンです。

ちなみに乾かしすぎもあまりよくありません。乾燥させすぎた髪は、そのあと空気中の湿気を吸って、かえって崩れやすくなることがあります。

スタイリング剤は、2つを分けて考えます

ここが分かりにくいところなので、先に整理します。

「カールが出ているか」と「形がキープできるか」は、別の話です。

カール感……ウェーブそのものが出ているかどうか
形のキープ……出たカールが、崩れずに保たれるかどうか

カールはちゃんと出ているのに、時間が経つと形が崩れてくる。これは普通に起こります。カールが出ていないわけではありません。

この2つを分けて考えると、何を使えばいいかが見えてきます。

カールも出て、形も保てているなら

ミルクやオイル、バームだけで大丈夫です。保湿してまとめるだけで決まります。

カールは出るけれど、形が崩れるなら

ミルクやオイルに、フォームやムースを組み合わせてみてください。固まるぶん、形がキープしやすくなります。

ここは「一緒に使ってもオッケー」という選択肢です。カール自体は出ているので、崩れが気にならなければ使わなくても構いません。夕方まで形を保ちたいときだけ足す、という使い方もできます。

そもそもカールが出にくいなら

こちらは少し話が変わります。フォームやムースでカールを固めるのがマストです。

「あったほうがいい」ではなく、ないとカールが出てきません。ミルクやオイルには固める力がないので、いくら足してもカールは立ち上がってきません。

この場合は、次にかけるときに伝えてみると役に立つかもしれません。「フォームで固めるとカールが出やすいです」というだけでも、担当の美容師さんが次の設計に活かしやすくなります。

それぞれの役割については、フォーム・バーム・オイルの選び方に詳しく書いています。

まとめ

パーマが取れてきた気がする場合は、そもそも取れていない可能性もあります。パーマが2〜3週間で取れたと感じたらもあわせてどうぞ。

くせ毛の方は、くせ毛にパーマはかけられるもどうぞ。

この記事の内容について
水素結合と髪の形が決まるしくみ、寝ぐせが起きる原因、乾かし残しや温まった髪で形が変わること、 乾かしすぎると湿気を吸って崩れやすくなることについては、 花王「髪が形づくメカニズム」 および 花王「ヘアスタイルがくずれるメカニズム」 を参照しています。
パーマの分類(コールドパーマ/加温式)については 日本パーマネントウェーブ液工業組合 の区分によります。
3つの分け方や「2〜3割」といった数値は、筆者がサロンで使っている目安です。 業界で統一された分類ではありません。髪質・ロッドの太さ・薬剤によっても仕上がりは変わりますので、 実際の扱い方はかけてもらった美容師さんにご確認ください。